入会案内メッセージ その4

 安全運転管理協議会の会員として活動すること、それは新しい時代の交通環境を創造するCSR活動です。

 CSR(企業の社会的責任)という言葉が交わされるようになって久しく、最近では、CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)という考え方も提唱されています。

 さて、交通安全活動とは何でしょうか。
 交通事故は永年にわたって私たちの安全を脅かし、多くの命が奪われ、失われてきました。交通事故の抑止という課題はすべての人にとって重要な課題であり、これまで道路交通法の整備・取締、交通安全施設の整備、自動車の安全性能の向上などに加えて、多くの方々による様々な交通安全活動が行われてきました。そして、その成果として今日の交通環境が存在しています。
 しかし、現在の交通環境は、これまでにないほどの大きな転換期を迎えています。その主な要因は、自動車安全機能の飛躍的向上、少子化によるコミュニケーション手段の変化、そして高齢者社会の到来です。
 こうした社会情勢の中で交通安全活動が将来に向けて着実な効果をあげていくためには、個別の活動ではなく、計画的で組織化された取組が不可欠です。一般的な取組では、人の運転行動に変化を与えることができません。
 新しい時代の交通安全活動とは、一方的に安全運転を呼びかけるものではなく、交通安全の価値観を共有できるものであることが必要であり、そのためには、その方針やメッセージがきちんと伝えられる組織的な伝達系統が確保されていることが必要だと考えています。

 交通事故抑止が社会全体の課題である以上、その企業が自動車関係であるか否かにかかわらず、企業として交通安全活動に取り組む十分な理由があります。そして、単独でCSR活動としての交通安全活動に取り組むのではなく、安全運転管理協議会という組織の一員として活動することによって、社会的な価値観の共有と将来に向けた組織的な活動が可能になります。

 私たちがこれから取り組んでいくべき交通安全活動とは、交通安全というものに新たな価値を見いだし、その価値観を共有することによって新しい交通環境を創出しようとするものであり、それはまさにCSV(共通価値の創造)を通じたCSR活動であると考えています。
 安全運転管理協議会に加入していただくことで様々な交通事故防止情報に接していただき、交通安全講話の実施やDVDの活用など、御社にとって最も効果的な交通安全活動を推進していただきたいと考えています。
 是非、安全運転管理協議会の活動にご参加ください。